2015年2月20日金曜日

基本知識その3 道具(ストリング編)

どうも。
前回に引き続き、道具の解説をしていきます。
今回はストリング編です。

ストリング(紐)を選ぶ上で最も重要なのは摩擦です。
プレイスタイルなどによっては紐の摩擦がないとまともに回すことができません。
1ディアボロは摩擦が弱めのものを、2ディアボロ3ディアボロでは摩擦が強めのものを選ぶといいでしょう。
回転軸を使う場合は摩擦は特に気にしなくて大丈夫です。

どのような紐があるのか個人的なレビューを交えて紹介していきます。


・RFストリングス
http://diabolo.shop-pro.jp/?pid=73230502
太さは1.3と1.6があり、1.6の方が若干摩擦が強いです。
標準的な摩擦の紐ですね。
少し使い込めば2ディアボロでも使いやすい摩擦になりますし、
ひとまずこの紐を買ってみるのがいいかもしれませんね。
太さはどちらを選んでもそれほど変わらないと思います。好みの問題ですね。

・フェイリンストリングス
http://diabolo.shop-pro.jp/?pid=73258705
個人的に一番好きな紐です。愛用してます。
紐を替えたばかりの状態でも2ディアボロ3ディアボロが回しやすい摩擦の強さになっています。
初心者にはオススメできませんが、2ディアボロに手を出してみたい人は買ってみてはいかがでしょうか。

・ステージストリングス
http://radfactor.shop-pro.jp/?pid=32498666
フェイリンストリングスと同じく、摩擦が強めの紐です。
若干紐が伸びるので、スティックを振り回すことが多い垂直軸はやりづらいと思います。
フェイリンストリングスは白のみですがこちらは何色かあるので
色つき紐が好きな人はこちらを買ってみてもいいかもしれませんね。

・ノンフリクションストリングス
http://radfactor.shop-pro.jp/?pid=55184024
とても摩擦が弱い紐です。インテグラルという分野の技に向いています。
耐久性が低く30分ほどで切れてしまうことが多いのであまりオススメしません。
少なくともインテグラルが好きな人以外は買わないほうがいいでしょう。

・ボルネオストリングス
http://diabolo.shop-pro.jp/?pid=62957444
こちらも摩擦が弱い紐です。
同じくインテグラルが好きな人以外にはオススメしません。

・ヘンリースノーマル
http://www.naranja.co.jp/juggling/web-pages/4467?wcid=428
ヘンリース製の白色の紐です。
摩擦はRFとフェイリンの間くらいだと思います。使っていたのが5年以上前なのでよく覚えていません。
硬めの紐ですね。
日本ではRFストリングスを使う人が多く、こちらを使っている人は少ないと思います。

・ヘンリースカラー
http://www.naranja.co.jp/juggling/web-pages/4468?wcid=428
http://www.naranja.co.jp/juggling/web-pages/4469?wcid=428
ヘンリース製のカラー紐です。
ヘンリース製の紐は白い紐とカラー紐では摩擦が全然違います。
こちらはとても摩擦が弱い紐です。
インテグラル向きとも言いがたいなんともいえない紐ですね。
ヘンリース製の紐のメリットは売られている紐の長さが選べることですね。
RFストリングスだと100m単位で買うことになってしまうので、
お試しで買う分にはヘンリースの紐でもいいかもしれません。


あとサンディアストリングスという紐も使ってる人が多いですが、
私はまだ使ったことがないのであとで追記しようかと思ってます。 (追記しました)
他にもたくさんの紐がありますが、現在主流なのはこのあたりでしょう。
ひとまずRFストリングスを買ってみて、そのあとどうするか考えるのがいいと思います。
2ディアボロをやるならフェイリンストリングスなどの摩擦の強い紐を買ってみましょう。
ちなみに、インテグラルはノンフリクションやボルネオが必須というわけではなく
RFストリングスの1.3あたりの摩擦でも十分できます。
私が現在使っている紐はRF1.3カラーとフェイリンストリングスです。

では今回は以上になります。
次回はスティック編の予定です。


2015/10/1 追記

最近サンディアストリングスを購入しました。
予想以上に使い勝手がよくてフェイリン紐から乗り換えようかと思っているところです。

・サンディアストリングス
http://diabolo.shop-pro.jp/?pid=86100436
摩擦は少し強め。太さは1.5なのでRF1.6に近い太さですね。硬さはRFとヘンリースの中間のような感じで少し硬めです。個人的にはもう少し摩擦が欲しいところですが、替えたてでもホバー加速ができる摩擦があります。
他の紐は湿度が高かったり気温が低かったりすると摩擦がものすごく強くなったりしますが、
この紐は気温や湿度に影響されにくいです。
紐が汚れていったときの摩擦の変化も他の紐に比べると小さいと思います。
フェイリンストリングスの湿度が低く気温が高いときよりは摩擦が強く、湿度が高く気温が低いときよりかは摩擦が弱い、といった感じです。
外で練習することが多い人にはおすすめですね。

2015/11/16 一部修正

2015年2月18日水曜日

基本知識その2 道具(ディアボロ編)

ディアボロ始めたいけど何買えばいいかわからない、という人のために
様々な道具について紹介していきます。

ディアボロをやる上で最低限必要なものは
ディアボロ、ストリング(紐)、スティック
です。
他にもディアボロのナットを締めるレンチや、
紐をスティックに通しやすくするためにライターなどがあるといいでしょう。
ディアボロの種類によってはレンチが2つ必要になることがあるので買っておくといいでしょう。
個人的にはモンキーレンチをお勧めします。
ジャグリングショップにはディアボロに使えるY字レンチが売っているので、ディアボロを買うついでに買っておくのもいいですね。



さてさて、今回は最も重要なディアボロ本体について紹介していきます。

ディアボロには大きく分けて2種類あります。
固定軸のディアボロと、回転軸(ベアリング)のディアボロです。
大半のディアボロは固定軸と呼ばれていて、紐に乗せる部分(アクセル)が固定されているものです。
一方、回転軸(ベアリング)と呼ばれるディアボロには軸にベアリングが仕込まれていて、
紐を乗せる部分(アクセル)と周りのお椀状の部分(カップ)が独立して回転します。
ベアリングとはいっても完全に空回りしてしまうとディアボロに回転をかけることができないので、
一方の回転方向にだけ空回りするようになってます。

固定軸でしかできない技、回転軸でしかできない技がありますが、
まずは固定軸のディアボロを使って基本を身につけることを強くお勧めします。
ほとんどの技は固定軸でもできますし、しっかり基礎が身につくはずです。

しかしながら、固定軸とは言っても様々な種類のディアボロが売られていますし、どのディアボロを買えばいいのかわからないと思います。
ここからは個人的なレビューを交えて、人気のあるものをいくつか紹介していきます。


サンディア製。
回転持続力に優れていて、少し前まで一番人気のディアボロでした。高い耐久性があり、滅多に壊れません。サンディア製のディアボロはナット埋め込み式ワッシャーに付け替えることで手でナットを締めることができるようになります。今でも十分高性能なディアボロといえるのですが、最近は軽くて安定感のあるディアボロが人気なので使う人が少なくなってきています。

・A-DREAM(アドリーム)
http://diabolo.shop-pro.jp/?pid=63204750
エピック製。
今一番人気のディアボロです。軽くて傾きにくいのが特徴です。耐久性もあります。シャオリンには少し劣りますが、軽いわりに回転持続力もあるので人気があります。
サンディアの製品と比べて安価であるのも人気の理由ですね。

サンディア製。
シャオリンよりさらに前のモデル。
シャオリンより軽いが、耐久性や回転持続力は落ちます。
アドリームが発売されてから使っている人をほとんど見ません。

サンディア製。
シャオリンの次に出たモデル。
特殊な形状と軽さが特徴。カップの重心が内側に寄っているため、さらに軽く感じます。
カップが硬いため、回転がブレることは少ないですが耐久性がとても低いです。よくカップが割れます。
カップの形状が特殊で、一旦傾くとカップに紐が当たりやすく、さらに傾いていくことが多い気がします。
扱いやすいディアボロではありますが、安定感がないため初心者にはお勧めはしません。
また、軸を回転軸のパーツに付け替えることで回転軸のディアボロにすることもできます。最初から回転軸が欲しい場合はゲンフウサンバイリンを購入しましょう。

サンディア製。
ゲンフウリンの次のモデル。
シャオリンに似ているディアボロです。シャオリン同様、回転持続力と耐久性があるので人気があります。
シャオリンと違い、回転軸にすることができます。

・エボリューション
http://www.radfactor.net/?pid=87068746
http://diabolo.shop-pro.jp/?pid=92021868
サンディア製の最新モデルです。
台湾のトッププレーヤーがよく使っているものです。
アドリームほどではないですが、日本でもそれなりに人気です。
ちょくちょく改良が加えられていって名前が変わっていっており、現在はG2+とG3があるようです。
アドリームより軽く扱いやすいディアボロで、とても軽い割には回転持続力があるようです。
ソアリンなどの重めのディアボロには回転持続力は劣るでしょうし、傾きにくさではアドリームに劣るかと思われます。3個以上のディアボロを扱うときには使いやすいらしいです。
(実際に使ったことないので周りの反応から推測してます)

エピック製。
アドリームの廉価版モデルです。
軽めのアドリームをさらに軽くしたディアボロです。とても安いディアボロの割にそれなりに安定感はあるので、様子見で初めてディアボロを買ってみる人にはお勧めです。

日本ではあまり出回っていないですが、世界トップレベルの人たちが愛用しているディアボロです。
アドリームと同じく軽めのディアボロですが、アクセルが狭目で摩擦が強いという特徴があります。
値段もそれほど変わらないので傾きにくいアドリームをお勧めします。
(追記:タイボロを取り扱っているジャグリングショップが増えました)

これまた日本ではあまり使っている人が少ないですが、
世界トップレベルの人が愛用してるディアボロです。
昔からあるディアボロですが、私は使ったことがないので省略します。
カスタマイズしないといけないイメージがあります。

・サーカス
http://www.naranja.co.jp/juggling/web-pages/742?wcid=427
ヘンリース製。初心者のころに旧タイプのものを軽く触ったことがあるだけなのであまり覚えていませんが、
旧タイプはカップがかなり柔らかめで、回転がぶれやすい印象がありました。
最新のディアボロと比べると性能は低いと思いますが、
昔からあるディアボロにしては悪くない性能を持っていると思います。
固定軸を使って基礎が身についた人向けに回転軸のディアボロのレビューも載せておきます。

・ゲンフウサンバイリン
http://diabolo.shop-pro.jp/?pid=73230374
ゲンフウリンの回転軸バージョンです。
一昔前までまともな回転軸がこれしかなかったため、今でも使っている人が多いディアボロです。
ゲンフウリンと同じく、軽くて傾きに弱く、耐久性が低いです。
回転軸の場合、回転持続力はどのディアボロもそれほど変わらないので、軽さと安定感を比較して選ぶのがいいでしょう。

・ソアサンバイリン
http://diabolo.shop-pro.jp/?pid=74897278
ソアリンの回転軸バージョンです。
回転軸パーツをつけると重量が増し、シャオリン並みに重いディアボロになっています。
重い分だけ安定感があり、ゲンフウサンバイリンと比較すると断然傾きにくいです。
軽さや扱いやすさをとる人はゲンフウサンバイリン、耐久性と安定感をとる人はソアサンバイリン、のように二極化していました。

・ハイパースピンTZ
http://diabolo.shop-pro.jp/?pid=85787302
最近発売されたばかりの人気急上昇中のディアボロです。
ゲンフウサンバイリンの軽さとソアサンバイリンの安定感を兼ね備えたようなディアボロです。
軽いわりにゲンフウサンバイリンにはない手応えがあります。
まだ発売されたばかりなので耐久性は微妙なところです。早々に壊れたという報告がいくつか見られます。
おそらく水平軸として使う分には問題ないでしょう。


様々なディアボロを紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
気になったものはありましたか?
個人的には固定軸はアドリーム、回転軸はハイパースピンTZをお勧めします。安さを重視するならばZEROがいいでしょう。


これらのディアボロを売っているところはいくつかありますが、ディアボロ協会のショップがお勧めです。
ディアボロ協会ショップに売ってないものを買いたい場合は、ナランハやラッドファクターなどを検討してみるといいでしょう。

それぞれのサイトのURLを載せておきます。

ディアボロ協会ショップ
http://diabolo.shop-pro.jp/

ラッドファクター


ディアボロ協会ショップではエピック製品や舞鈴製品が豊富で、限定色が売ってたりします。
ラッドファクターはサンディア製のディアボロや紐のカラーバリエーションが豊富です。
ナランハはヘンリースやジャグルドリームなどのヨーロッパの製品が豊富ですね。
他にもいくつかジャグリングショップはありますが、ディアボロだけなら上記の3つでほぼ網羅できていると思います。

追記:他にも充実したジャグリングショップが増えてきたようなので追加で紹介します。

レッツ大道芸
http://www.letsdaidogei.com/
他のショップで取り扱ってない商品が多くあります。アマゾン経由で購入できたりして便利。

ハジャ
http://www.juggling-haja.com/


2015/10/1 一部追記しました

2015/11/16 さらに追記しました

2015年2月17日火曜日

基本知識その1 プレイスタイル

動画サイトが普及したことにより
様々な技が開発され、共有されるようになりました。
数年でディアボロ界の技術は目覚しい発展を遂げ、
昔では考えられないようなプレイスタイルが生まれています。

では、現在どのようなプレイスタイルがあるのか紹介していきます。


まずは基本の1ディアボロ水平軸。
ディアボロを横にして使うときは水平軸と呼びます。



2:00までが水平軸。動きがとても綺麗で憧れます。



インテグラルと呼ばれる分野。スティックを両方離しています。




続いて、1ディアボロ垂直軸。
ディアボロを縦にして使うことを垂直軸と呼びます。
バータックスやエクスカリバーと呼ばれることもあります。



ひたすらカッコいい。



0:35~2:15。オリジナリティあふれる技が魅力です。




次は2ディアボロ。ディアボロ2個使うプレイスタイルです。
2ディアボロにも垂直軸があるのですが、それはあとで説明します。



2つのディアボロを自由自在に操っています。



ベアリングのディアボロを使った2ディアボロ。
ベアリングについては次回説明します。




続いては、さらに数が増えて3ディアボロ。
今ではみんな当たり前のように3個回します。



1本の紐に3つのコマが乗っていても軽々と技を決めています。



ボールジャグリングのような技もあります。




さらにさらに数が増えて4ディアボロ。
ここまで来ると大道芸で見かけることはないでしょう。


4ディアボロウィンドミルの記録会の様子。



世界トップレベルだと4ディアボロでも技ができます。


5ディアボロウィンドミル、6ディアボロハイトスなども一応存在しますが、
動画での紹介は割愛します。




最後に、2ディアボロの垂直軸について。
2つとも垂直軸にするものや、
1つを垂直軸にし、もう1つを水平軸のまま操るものがあります。



0:37から。最近開拓されたばかりの分野。




これらの他にも3ディアボロの垂直軸や、
輪にした紐を使うクローズドストリングスと呼ばれるプレイスタイルなどがあります。

自分もやってみたいと思えるものはあったでしょうか。
是非挑戦してみてください。


次回はディアボロやスティックなどの道具について紹介します。
各ディアボロについての個人的なレビューなども書く予定です。

はじめに。

ディアボロとは、
大道芸でよく見られるジャグリングの一種です。
中国ゴマと呼ばれていたりします。

一般的には大道芸のイメージが強く、
大道芸人にしかできない特殊な技能かと思われる人が多いでしょう。
ですが実際は、楽器やスポーツと同じように趣味として簡単に楽しめるものです。

ひとりでできて、運動にもなり、お金もそれほどかからない。
しかも一芸を身につけることができる。
とても良い趣味です。

このブログを見て興味を持った方も、
既に興味を持っている方も是非始めてみてはいかがでしょうか。